九州本土の西の果て、長崎の海の向こう。
五島列島は18の有人島と100以上の無人島から成る。山がそのまま海に落込む”溺れ谷”が連なり、また、古代より日本と大陸との交易の中継地として知られた。
その南西部、久賀島
近世以降は大多数の仏教徒の島民といわゆる潜伏キリシタンの島民とが互助によって暮らしてきた。
島の自然環境と多様な人々の営みは独特な景観を形成し、その姿を今も目にすることができる。
かつてはツバキの一大産地として栄えたが今では限界集落とも称される地域も少なくない島。
そこで静かに、しかし力強く生きる人々と、その生活を飲まんとするまでの自然の力。
訪れるたびにそれらを見せつけられる。
島と人々を尋ね、撮影するたびに、
島と人々の地力を感じている。
宮本ケイ
Galerie de RIVIEREは、宮本ケイ写真展「 椿に猪 」を開催いたします。
宮本ケイ氏は海外の未承認国家といった秘境や、国内の島々、特に五島列島を題材とした作品を作成しています。
2019年12月に開催したRIVIERE Exhibitionでは、未承認国家の沿ドニエストル共和国の人々を撮影した作品を発表しました。
今回の「 椿に猪 」は宮本ケイ氏にとって初めての個展です。五島列島を訪れ、島の人々とふれあい、撮影を重ねた作品を発表していただきます。
私たちが島を訪れても簡単には窺い知ることのできない久賀島を、作品を通じて鑑賞することが出来ます。
RIVIERE
1990年熊本市生まれ
旅先での人々との交流を通じてその土地の空気を感じることがなんとも好き。
五島へは学生時代に初めて訪れて以来、島々、風土、人々に魅了され、通い続けている。
今回、Garelie de RIVIERE にて初個展。
〒564-0062 大阪府吹田市垂水町3丁目1-17 リヴィエール2F
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